2009年3月16日月曜日

チェンジリング

昨日の15日の日曜日、最愛の彼女、真希ちゃんと一緒に映画を観に行った。「チェンジリング」という最新映画。クリント・イーストウッド監督の作品だ。

いやはや、凄い映画だった。1920年代にL.Aで起こった実話を基にした映画らしいが、あまりの内容に気持ち悪くなった。筋書きはこうだ。

アンジェリーナ・ジョリーが母子家庭の母親を演じている。母親のA・ジョリーと、10歳ぐらいの男の子の二人暮らし。父親不在ながら、二人幸せに暮らしていた。

ある日、母親が普通に仕事を終えて帰宅すると、息子が居なかった。突然行方不明となってしまう。

母親は当然ロス市警(LAPD)へ通報した。しかし当時の米国の警察は、腐敗・汚職・怠慢・強権でまみれていた。LAPDは事件の解決の功を焦って、顔の似た全然違う子供を「発見」し、無理矢理母親にその子供を「息子」だと思わせようとする。事件は解決した、ハッピーエンドだ!そう新聞記者達に宣伝するが、母親は勿論自分の息子ではない事に気付いている。

母親は「この子は私の子供じゃない、息子を探してくれ」と毎日警察署へ頼みに行く。警察は解決済みの事件をしつこく問い詰めるこの母親を「精神病者」と勝手に判定して、強権にて精神病院へ幽閉してしまう。そこでの拷問の日々・・・

本物の息子は、当時全米史上もっとも残虐な事件と言われる、連続男児誘拐事件の犠牲者の一人となっていた。母親はそれを知り、警察と闘いながら、生涯息子を探し続けることになる・・・

そんな話だった。まあ、とにかく凄かったのはその誘拐犯を演じるジェイソン・B・ハーナーの鬼気迫る演技!本当に観ていて恐ろしかった。泣き叫ぶ子供たちを鶏小屋に閉じ込め、気が向くままにオノで惨殺していく・・・本当にやった事があるんじゃないのか、と疑いたくなる好演だった。C・イーストウッドもディテールにこだわり過ぎじゃないのか?何もあそこまで描写しなくても・・・

他にも脇を固めた役者達がとにかく演技がうまかったので、作品がとても引き締まっていた。迫力ある映画を観たなあ、というのが映画館を出た時の感想だ。

只、無理して観る必要はない映画だと思った。損をしたとは思わないが、観なきゃよかった、という思いも少し心にあった。悲しい話だったし、恐怖の場面が多かったからだ。これから観ようと思っている人には、やめた方がいいよと言いたくなる。特に女性はやめた方がいいかもしれない。わが最愛の真希ちゃんはしばらくグッタリしていた。

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映画を観終わって夕飯を食べ、家に戻ってテレビでニュースを見ていたら、丁度北朝鮮の拉致問題のニュースがやっていた。キムヒョンヒと田口八重子さんの息子が面会したというものだったが、思わず真希ちゃんと目を合わせてしまった。

「この拉致問題って、まさに今日観た“チェンジリング”みたいな話だね?日本政府は未だに解決してないんだね・・・この被害者達は、人生賭けて家族を探してるんだろうな・・・」
と、しみじみ真希ちゃんと話してしまったのでした。

日本は何やってんだよ。1920年代のLAPDじゃあるまいし、全く・・・

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ま、とにかく、映画観るならやっぱり明るい話のものがいいね!シリアスなものを観たら寝付きが悪くなって困るよ・・・

今度はおバカなコメディーものでも観るかな!(^^)

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